カテゴリー: 流通

先進国イギリスのSPA力

世界で最初にチェーンストアを確立したのはイギリスのマークス&スペンサーと聞いている。そのマークス&スペンサーは、直近は小型フォーマットの食品主体のフォーマットでロンドン都心を中心に出店しているが、その商品構成をよく見てみるとにほんの食品スーパーの小型フォーマットと大きく異なることに気がつく。

イギリスがなぜそうなったのかの経緯はわからないが、生鮮3品の売り場導線は非常に短い。さらに日本で言うところの総菜というのカテゴリーがどうも存在していないようだ。さらに弁当の代わりはサンドイッチである。日本の様にマスマーチャンダイジングを目指して入るんだろうが、大量陳列が少なく、同じようなカテゴリー内で多数の品目を網羅する形式のマーチャンダイジングの形式が多数目に付く。客層が日本のようにオール日本人をターゲットにすればいいという単純なマーケットではなく、多数の民族とグルテンフリーのような機能別のニーズを求める客層も多いようなので、そのバラエティは日本の比ではない。

例えば、豆の料理が多いのだが、その豆自体が何種類あるのかわからないぐらい品揃えられている。さらに豆のサラダもカップで販売(これが総菜というカテゴリーに当てはまると言えば当てはまるのかもしれないが)されているのだが、この味付けが非常にバラエティが多い。しかも店によって客層が大きく変わるのか、品揃えの幅と奥行きが相当違う。

野菜はほとんどのケースがパッケージ化されているか、ネットに入れられて販売単位ごとに区分けされているケーがほとんどである。つまり、キャベツを日本のようにまるで売るか切って分けて売るのかではなく、加工品化して販売されているのである。

総菜が少ない?いや無いに等しいのは、冷凍やチルドの加工食品のバラエティが非常に進んでいるからだと思う。パッケージからしてどういった品目が料理化されているのかが明確である。ホテルでレンジがあるのなら何十品番か試食で買ってみたいと思うようなメニュー構成で、これなら家で包丁を使う必要がないかもしれない。現在のロンドンは為替の関係で我々が購買をすると非常に割高に感じる価格レベルになるのであるが、それは地元民にとっても同じらしく、家で料理を作って食べるというのが多いらしい。そういったケースを考えての冷凍チルド商品ではないだろうか。

マーックス&スペンサーに関わらずテスコでもセンズベリーでも店内にカフェを併設しているケースがほとんどであった。日本のそのケースは客単価をアップしたいとか、休憩場所を作るんだとかのイメージが強いんだが、ロンドンのスーパーのは小商圏故に客単価よりも休憩場所よりも試食やコミュニティの場を提供するというイメージの方が強いと思う。これはなかなかいい。元来日本人はそれほど横に座った人とも話さないことの方が多いんだが、向こうはそうではない。ちょっとしたタイミングでもコミュニケーションをとろうとする。そういった背景もあってこういったカフェなんかが必要になってくるのだと思う。

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ビジネスモデルコンサル、SNSを使ったコミュニティコンサル、ビックデータ分析、流通コンサルをやっています。

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